昔ながらの手作りベル

ナマステー!インド担当Yです。

暑い暑いインドの夏、それを乗り越えるためのインド人の知恵。それは、、、

お水をたくさん飲む!

基本的なことだけどやっぱり水分補給は大事です。日頃水分をあまり取らない、どちらかというとお水をたくさん飲むのが苦手なインド担当Y、インド人スタッフによく怒られています。

イ「もう!Yさんって子供みたいな量しかお水飲まないんだから!」

Y「がんばる、、、一日2リットル飲むと体に良いって言うしね!」

イ「インドじゃ一日9リットルって言われてるよ!」

Y「!!」

(注:効果には個人差があります。あまり真似をしないでください。)

インドでは日常の中にも新鮮な驚きがたくさんあります。今日は前回に引き続きグジャラート州カッチ地方から届いた商品のご紹介。こちらも驚きの製法で作られていましたよ (^^)

乾いた空気の中にキンキンキンと金属を打つ音が響く、カッチの手作りベルの村。職人さんの工房におじゃまして作り方を見せてもらいました。

まずは鉄板を切り出します。

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ハンマーと金床を使って鉄板を筒状に整えていきます。

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ベルの形になりました!接着剤を使ったり溶接したりはしていません。切り出した鉄板からハンマーひとつでそれぞれのパーツを作り、それを組み合わせてベルの形に仕上げていく職人さんの技はまるで魔法のよう!

形ができたら次は外へ。銅と真鍮を混ぜた粉を表面につけます。

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それをチャパティ(インドの薄焼きパン)のようにまーるくのばした粘土で包みます。まるでお料理でもしているみたい (^o^)

全体を粘土ですっかり包んだら激しく燃え盛る窯の中へ。

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私たちが村を訪れたのは冬だったから良かったものの、カッチは真夏には気温40℃以上になる地域です。今頃村の皆さんはお水を9リットル飲んでいることでしょう (^^;

焼きあがった粘土をハンマーでコツコツ叩くと、、、ぱっかーーん!!

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ベルが銅と真鍮でコーティングされました!

そして形を整え、木製の舌を取り付けて完成!と思いきや、再びベルを工房の金床の前に持ってきた職人さん。

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縁をハンマーで叩いてはベルを鳴らす、それを何度も繰り返すうちに音色が変化していきます。実はこの調音こそがカッチのベルにとってとても重要な作業なのです。

その昔、ここカッチ地方に住む遊牧民は家畜の首にベルを付けていました。彼らは職人の手で正確に調音されたそのベルの音色の違いで、それぞれの家畜をわけていたそうです。「この高い音はワシのヤギじゃよ。」「あの低い音は隣の家の水牛よ!」といった感じでしょうか (^^)

現在では工芸品としての用途が増えているこのベルですが、美しい音に仕上げるために調音は今も変わらず行われています。職人さんたちの耳はわずかな音色の違いも聞き分けることができるそう。代々、親方から弟子へ、職人さんの耳から耳へと受け継がれてきたのですね。

そして出来上がった商品がこちら♪

カッチレザーベル(小) 600yen  /  カッチレザーベル(大) 800yen

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ベルの上にはカラフルなキャメルレザーの飾り付き!こちらもカッチのレザー職人さんの手作りです。お部屋やドアに飾るも良し、キーホルダーにするも良し、お庭のヤギにつけるのもまた良し!ですよ (^^)

カッチの青い空に響き渡っていた素朴で澄んだベルの音色。どれもひとつひとつ職人さんの手で丁寧に調音されたものです。普通のベルとは違う、出来ることなら着ボイスにして全世界に配信したいぐらいの素敵な音なのですがそういう訳にもいきませんので、MALAIKAのお店で直にその音色を確かめて下さいね♪

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それではまた次回です。フィルミレンゲー!(またお会いしましょう!)

 

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